第三者としてサンタ

前にも考えたことだが、サンタがプレゼントを持ってくるのであって、親ではないとすることのメリットは、サンタは家族外の第三者であり、親の意向でプレゼントを買ってくれたりくれなかったりしないということだ(実際には親の意向でクリスマスのプレゼントは買われるのだが)。つまり、「親の言うことも聞かない子には、サンタさんはプレゼントくれないかもね」とか、サンタが未確認ゆえに「サンタさんはどこかで見てるよ」という言葉に信憑性が出るのであり、これが「(私は)買ってあげない」とか「(私は)見てる」とかだと、親との関係さえうまくこなせば良いことになる(あるいは関係が悪くなる)。サンタさんとか神様とかは、存在が不明で、「私」でも「あなた」でもない第三者であるゆえに、制御できないものとして、存在感を増す。