2023おわら(9月2日)


富山に来て3年目。1年目は完全に中止。2年目は限定開催だが感染を避けるため見学自粛。ようやく見ることができた。町の中でいろんな町内が散発的に演技をするのは、長崎くんちと同じ形式。なかなかうまく見られないのも同じ感じ。でもその割りには踊りに巡り会えたり、写真を撮れたりした。写真を撮るのに背が高くて良かった。

富山ではおわらが生中継される。室内ホールでの公演の様子や、町流しの様子が。そして富山市民も見に行くのは大変。今年は駐車場が1台3000円になり(シャトルバス代は不明)、一人で見に行くのは支出多い。今年はむりやり自転車で行き、楽しませてもらう代わりにうちわ(蒸し暑いので必須)や飲み物、夕食を現地で買うようにした。

それらを考え合わせると、家でのんびりテレビを見ているのがラクで良いのだが、やはり見に行って良かった。ゴチャゴチャした人並み、どこで踊っているか、何時からかなど耳に飛び込む情報、踊りを待ってか疲れてか路肩に座り込む人、遠くからおわらを見に来た期待、踊りを見た感想、おわらについて、どの町が一番か、を見知らぬ人同士で伝え合う様子。現地で無ければ感じられない。また、観客同士で「脚立に立つな」とか、頭(あるいは帽子、自撮り棒など)が邪魔だなとか、思い通りに見られないやきもきした感情、町の人が観客の場所取りに苦言(そこは通路、そこは人の家の車庫、など)を言う様子、町の中年男性が子供たちに高圧的に振る舞う態度(はよ来い、など)、写真に写り込む三角コーンや電信柱、単管パイプなど、もうちょっと背景が情緒あったらなと残念に思うことも、やはり現地に行ってこその感情だろう。

とにかく、富山の町の外れで静かに強く、伝統ある町並みと踊りを守り続ける八尾の人々には驚嘆する以外無い。

自転車ルート(来年用)