平湯温泉で学生時代の友達と泊まることになったので、これはあかんだな駐車場に車を駐めて上高地に行けという巡り合わせに違いないと、薬師登山の課題改善も兼ねて決行する。チェックアウトしてから1日目は横尾まで、2日目にやや長めの歩行だが蝶から長塀尾根経由(10時間)で降りて富山まで帰る山行。
10:40河童橋。3時間で横尾だと、2時頃に着いてしまう。というわけで、いつもは梓川左岸を通るところ、河童橋を渡り右岸を通って時間を掛けて明神まで行き、明神館でおやきを食べる。
右岸は、たしかに水辺も多く、木道も歩きやすく、キャンプ場も通る必要無く、時間があるときは良い(帰りは時間優先で左岸を通った)。
嘉文次小屋は、ピクニックの目標地点にするには良い雰囲気。ここでイワナ塩焼き定食を食べて帰るか、おやつを食べにさらに1時間歩いて徳沢に行くのも良い。
徳沢園、そして横尾山荘で、去年の9月に落としたトレッキングポールの先っぽ三分の一が届けられていないか聞いたが、さすがに一年前のは保管して無いらしい。
横尾からの前穂と秋の空。
横尾大橋でオコジョと遭遇。翌朝もフライシートを乾かしていたらその下でごそごそ動いていた。その後は明るくなったせいか出てきてくれず。
2日目の朝は寝坊した。4時に目覚まし時計を止めてから、目覚めたのは4時半過ぎ。出発は6時直前になった。スゴ乗越と同じく、4時起き、5時半発にしたかった。
それでも上高地の最終バス(17時半発)には間に合うだろうと、ゆっくりペースで登ることにする。ゆっくりペースと言いながら、実は「短くハイペースで歩き、頻繁に休憩がてら写真を撮ったり風景を見たりする」という登り方でコースタイムを上回れることが実証されつつあるので、それで行く。
横尾から尾根(蝶槍や山頂との分岐)までは3時間半で1000m登る。それまでは森の中だが、たまに槍が見えたり、穂高が見えたり、日陰だったりでそれほど辛くは無い。長塀尾根の方が辛いのではないかと、そこを降ってきた身としては思える。
森林限界を超えたのが9時。眺望が開ける。
さらに10分登れば分岐。
東に見える、蝶ヶ岳頂上、富士山、八ヶ岳。電線が邪魔しない富士山は良いな(山梨の実家からは、富士がきれいに見えても、どうしても電線が邪魔をする)。
分岐に荷物を置いて、蝶槍までピストン。奥には常念。
南に御岳、乗鞍、霞沢岳(あまり意識したこと無い、上高地の南の山)。
蝶ヶ岳頂上より槍穂高。これを見に来た。そもそも蝶ヶ岳登山を計画したのは、薬師登山と同時期で、薬師が無理なら蝶ヶ岳に、と思っていたのだが、両方登れるとはラッキー。薬師で見るより、真横からの槍・穂高がデカく見える(デカすぎて画面に入らない)。薬師の姿は見えなくて残念。
蝶ヶ岳ヒュッテで、横尾で見つけた蝶ヶ岳バッヂを買おうとしたのに売っていなくて残念。バッヂは子供の頃から集めていたが、初めて登った薬師でも買いはしなかった。もう買うな、ということかな(チョウチョの形で、花がカラーで描いてあって可愛かった)。
11時に下山開始。3時間で徳沢、さらに2時間で上高地だが、下りはキライ。長く感じる。足もガクガク。つまづくことも。
キライじゃ無い、ちっちゃいモノ倶楽部。グーとかパーとか、チョキとかハートとか。
徳沢園2時半着。「徳沢園では昔、牛を飼っていて、夏になると、人が連れてくるんです。だからソフトクリームが有名です」とガイドさんがツアー客に説明する声を聞いて、がぜんソフトクリームが食べたくなる。ホントはビールが飲みたかったが、富山まで帰ることを考えて断念。頼んだコーヒーソフトは、ソフトクリームの隣にあると「コーヒー味のソフトクリーム」と間違えがち(他のお客さんの会話からも誤解が生じやすいのが分かった)。アイスコーヒーにソフトクリームが入ったもの、と店内のどこかに書いてある。誤解して頼んだものだけど、ちょうど良かったかも。3時に出る。
コースタイムで10時間の歩行予定で、上高地に4時に着くかと皮算用していたが、休憩も入り、下りにやられ、上高地着は16時30分。晩ご飯を食べていこうか、しかし手持ちが無いのでATMあるかな、などいろいろ考えたが、バスターミナルの食堂は閉まっているし、ATMも無さそうだし、ヨーグルトプリンを食べて17時のバスであかんだなに。
この日から始まる「おわら」の越中八尾のそばを通りながら20時前に富山につき、刺身と天ぷらを買ってビール飲んで、テレビでおわらライブ中継を見る。
今回の課題
- 今回はカメラは持って行かず、スマホのみ。食事も少なめなので、60リットルのザックではバランスが悪い。
- 耳あては9月1日の蝶ヶ岳山頂では助かった。耳が冷たくなると頭が痛くなるので。
- 「侍型」と呼ばれるストック収納方法も良かった。ショルダーベルトの下部にペットボトルホルダーのような袋状のもの、ベルト上部にゴム紐ストラップを付け、それにストックを収納する。ゴム紐ストラップは脱いだ帽子を留めておくのにも都合が良かった。
- 山道具屋で衝動買いした耳栓は、使わず。テントも少なくうるさくなかった。それでも2時頃目が覚めたのは、満月で明るいせいか?
- モンベルのリゾットを初めて食べた。早いのはうれしいが、ちょっと飽きる。かといってアルファ米は飽きないかと言うと、分からない。
- 枕の滑り止めはマイクロファイバーの雑巾を持って行った(新品)。なかなか良かった。
- テント内では、エマージェンシーシートを敷いて、結露で物が濡れないようにしているが、シュラフの足先がシートからはみ出て濡れるので気をつけよう。
- メスティンは昔の山ジャケ収納袋に入れるようにした。
- ハイドレーションの飲み口防護は、小さなチャック付き袋が良いと結論されたが、売り場でサイズに迷って買えなかった。1回の山行に、2〜3枚持って行くと良いだろう。
- 徳沢に降りてからは、ウエストベルトで締め付ける腰骨あたりが痛かった。富山で車から降りるときから、右膝が痛い(翌日は回復)。右足親指付け根に小さな水ぶくれ。下りでは、親指付け根と小指が痛む。翌日は筋肉痛(ふくらはぎと腿)。
- 浄水器(ソーヤー・マイクロスクイーズフィルター)はきっとよく働いてくれている(内部乾燥がしにくいのが気になる)
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