新生児のおもちゃ



 最近はいろんなおもちゃで遊ぶようになった。自分でつかみ、ふりまわし、なげとばす。生まれたばっかりのころは自分で思い通りに体も動かせなかったのに、よくここまで成長したものだ、と思う。その生まれたての頃には、いったいどんなものを与えるのがいいのだろうかと考えて、ちょっと考えを記しておきたい。

 生まれたての赤ちゃんは、首もろくに動かせなくて、ほとんど天井しか見られない。その天井が真っ白だったら、とてもつまらないと思う。それだけでなく、世界にはいろんなものがいろんな色で存在していることを脳に伝えておかないと、のちのち目の焦点が合いづらかったりするんじゃないかとすら思う。だから、天井にはなにかぶら下げておこう。モビールも良いし、メリーも良いだろう。

 手を刺激することはとても大事だと思う。生まれたてのころは手は握りっぱなし(で臭い)。そんな手でも、大人の手で開いてやって、揉んだり握らせたりするのは良いことだと思う。振ると音が出るようなおもちゃは、体を動かすことと、その結果の関係を知るのにいいだろう。最初あ体を動かすということも分かってなくて、その結果がどうなるかはもちろん予測できない。体を動かす(赤ちゃんにとっては、なんとなく力を入れてみた、という程度かもしれない)ことで、音が出たり、視野に物が現れたりするという興味深いことが起こったら、「ここに力を入れると、こういうことが起きるんだ」ということがぼんやりとわかるのではないかと思う。だから手で持つおもちゃは、まだつかめない時期から用意しておき、いつでも試しに持たせてみて、赤ちゃんが持つことや動かすことができるようになる時期を見逃さないくらいの気持ちでいると良いと思う。

 ここから先は、いろんな種類のおもちゃを与えてみるのが良いと思う。布のようなもの、ボール、積み木、ぬいぐるみ、プラスチックのコップ、など。ドレッシングのふたなんかも、よく遊んでいる。いろんな感触の、いろんな形の、いろんな動きをするものを与えていきたい。