そらも長崎に・一段落会

息子が帰り、黒柴「そら」と二人暮らししていたが、初めての夏に向かう抜け毛で部屋がたいへん、散歩もたいへん、出張も行けないということで、長崎で飼ってもらうことにした。息子に生き物を飼うことの大変さを知ってもらうために飼い始めたのに、自分が大変になっていては意味が無い。

出発は5月末。息子の自転車や勉強机、そらのケージを持って行くために、車で一泊二日。テントで泊まれば良いかと最初は考えていたが、ペットと泊まれるキャンプ場は普通に高い。ペットと泊まれる安い宿が兵庫県赤穂を過ぎた日生(ひなせ)というところにある。いつも姫路辺りで泊まっているので、ちょっと過ぎた赤穂辺りならぴったり。和田山にも候補地があったが、今回はちょっとでも長崎に近いところで。

荷物の積み込みはかなり頭を使う。詰め込み予想図まで描いて、見事に詰め込んだ。机、ケージ、本棚、自転車、イスなど。特に最後の2つは詰め込みにくい。ほかに冬物衣類など、かさばるもの。そして「そら」もどう詰めるか。きれいに収まった。

出発の朝、6ヶ月先輩の近所の赤柴「リンちゃん」と遊んで挨拶。それ以来ずっと会っていない。そらを飼って良かったことの1つは、いろんな人と挨拶できたこと。息子もそらの名前も、近所の人に知れ渡っていて驚いた。

SAで休憩を挟みながら、そらもSAで夕食食べたりしながら(もちろんドッグフード)、ホテル前の路上に駐車できる夜8時頃に日生に着く。

近所でビールのみながら晩ご飯を、と考えていたがまったく店が無く、台湾料理屋で弁当買ってホテルで食べる。ホテルは料金前払いで、まったくチェックインとか無く、鍵はどうやって受け取ったか記憶にない。そんな自由さも良かった。

翌朝は瀬戸内海の海沿いをそらと1時間近く散歩。おなかペコペコになりながら出発し、コンビニでおにぎり買って食べながらまた散歩し、ようやく高速に乗る。ホテルの近くにコンビニもないので。

昼ご飯は広島でお好み焼きをと思って、夜の間に調べたら、沼田の上り線SAのお好み焼きが旨いとのこと。下りSAから高速バス用階段を使って上りSAに行けるとのことで、11時すぎにSA着で、散歩がてら反対側のSAに行き、おいしくいただく。

その後強い雨も降ったが、暗くなる前に長崎の家に。

3泊くらいして、帰りは一人で、からっぽの車で帰る。また赤穂を過ぎた相生の道の駅で車中泊車中泊がしやすい車を買ったのに、これでようやく2度目。暑さ寒さが怖くてなかなかできなかったのだが、5月末ということもあり、驚くほど快適だった。

福崎からそのまま北上してしまい、一般道を通って福知山まで行く時間ロスはあったが、なんと言っても一人で気楽。

一人の富山は寂しいが、とくに食事の用意が自分のことだけ考えれば良いのでとてもラク。息子との時間もかけがえの無いものだったし、2年、3年と一緒に暮らす覚悟もあったが、仕事をするとなるとややしんどいのも事実。さらに実家で母が一人暮らしになり、そちらのこともある。

そんな実家では、僕だけが父の遺産相続して資産を管理することになり、母と3人の子供が揃い、甲府家庭裁判所で僕以外の3人の相続放棄申請を行う。昼ご飯は4人で台湾料理。そして姉の入所施設で今後の相談をし、夜は実家近くのネットで高評価の店に。一段落した、ということで。