2021秋・立山

能登半島北アルプス地震が続き、つい先日も東京で震度5強があった。一週間前にも山行きを検討して「地震は常に可能性があるが、頻発しているところで出かけて地震に遭うのは運の悪さとは言い切れない」と思い聞かせて一旦やめたところだった。(先週日曜日に5時起き、6時に家を出て立山駅に行ったが、9時すぎのケーブルカー残っておらず、スゴスゴ帰って来たところでもあった)。ケーブルカーは翌週には始発が遅くなるようだし、と自分に言い聞かせていた。

ところが金曜日の夜にアルペンルートのサイトを開くと、今週末も6:40始発で運行と描いてあるでは無いか。そして土曜日は席が空いているようだ。どうするか1時間ほど悩んで、天気は余り良くは無い(土曜曇り、日曜快晴、しかし日曜は満席状態)。悪くたっていいじゃないか、強い日差しは苦手だ、秋の立山がどんな感じか見てこよう(秋の北アルプスは初めて)、ということで予約!そしたら予約は前日正午までらしい・・・。

というわけで朝5時起き、冷凍ご飯を解凍したまたま買ってあったチキンカツとトマトを持って出立。先週のパッキングをそのまま持って行く。

6時15分頃立山駅に着くと、駅目の前の駐車場はすでに満車。でも線路を渡った、常願寺川手前の駐車場はまだ空いていた。駅に近い!

予約ができていないので、富山県民割を申し込む窓口で購入する。先週は7:30に50人くらい並んでいたかな(そこであきらめた)。今回も6:40は売り切れで、買えたのは7:40。まぁしゃーない。往復(大観望まで)チケットが5000円で買え(室堂まで正規だと6000円強)クーポン4000円が付いてくる。1000円で行ける!けどサイフからは5000円が無くなるのが不思議。

 

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室堂着は8:45。実はまだルートを悩んでいる。浄土山に登るのも良いな、いや立山から剱御前まで回るか、などいろいろ考えたが、一ノ越から富士の折立まで行ってまた一ノ越に変えてくることさえありうる。天気は、下からはよく山が見えていたが、着いてみると雲が太陽を隠し始めている。とにかく山並みを見たくて、一ノ越を目指す。

一ノ越(9:40)ではなんとか槍ヶ岳までを眺めることができた。祓堂で小休止したので、一ノ越はほぼ通過で三ノ越(10:15)で大休止(ゼリー食)。雄山頂上は10:40。大汝11:10着で大休止。雲が出たり晴れたりするのをのんびり眺める。12:10に富士折立。ここでは剱が雲から出るのを待つが出ず、12:30に出立。雷鳥を見て、真砂岳手前の大走りへの分岐に13:00。何しろ帰りの室堂発が16:30なので、それまでに戻らなければならない。あと3時間で室堂は余裕と考える。

大走りは急で長い下り。浮き石も多く疲れる。確かに足はガクガクになった。1時50分に雷鳥沢テント場が見えるところで大休止、ここから下の、草紅葉の中を歩くのはすばらしかった。

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2時40分にはテント場に着き、トイレに行き、リンゴを食べ、足を休ませ、2:50に室堂に向けて出発。1時間で着けるだろうかのトライアル。最初の登りがキツいのは知っている!この3年間で4度目だ。心が折れないように着実に歩を進め、ミクリが池付近で雷鳥を二組見て(人だかりができているので分かる)、3:30過ぎにバスターミナル着いた!テント場からの道すがら、どこでクーポンを使えるか、もらった紙を見ていたところ、立山駅の売店でのんびり買うことを想定したのに売店は5時までで、16:30のバスでは間に合いそうも無い(でも5時半頃でもやっていた!)。4000円クーポンはバスターミナルの2階売店で使うことにし、自分の手袋と、家族へのお菓子やラーメンを買って、16時のバスに乗って帰る。家に着いたのは6時すぎだった。

秋の山にはほんの数回しか入ったことが無い。登山再開後はもちろん初めてだ。歩き出しのころは耳が冷たくなり、そのせいで頭が痛くなりそうで、耳あてを持ってきていて良かった。途中でも休憩時に着けたりして、歩くときは腕に巻いていた。薄い100円の手袋も良かった。セーターは着なかったが、レインコートはたまに着た。寒いこともあるが汗もかく。止まれば寒いので速乾性が欲しい。夏に泊まった室堂山荘のタオルを首からかけていて便利だった。

「秋山は防寒(耳当て・手袋)と発汗対策(汗ふき・速乾シャツ)が必要!」