紅葉の涸沢に挑戦

10月8日から、紅葉の涸沢に挑戦。紅葉の山に登るのは、去年の立山日帰り単独行(一ノ越→大走り)のみで、それ以外は25年前の八ヶ岳白駒池や尾瀬沼程度。低温が心配。去年も歩き始めたら耳が寒くて頭が痛くなりかけ、急いで耳当てをした。手袋も必須だった。今回はテント泊(涸沢の山小屋は混雑がひどいから)なので、朝の寒さを耐えなければならない。夏でさえ朝は凍えるのに、秋・・・。その対策そして、息子のダウンジャケット(モンベル)、息子のダウンシュラフモンベル#3)、防寒具が増えることに対応できる息子のザック(ミレー30+5リットル)を新調。ザックは急ぐ必要なかったが、今は数千円の無名のザック。これまでも「ザックの調子はどうか?」と聞いても「良い」と答えてくれていたが、調子の良いザックを知らないのだから、比較のしようがない。山道具屋でいろいろ背負い比べて、ベルトの引き具合が良いミレーに。僕も小学生のときか、始めて選んで買ってもらったザックはミレーだった。

雨天続きで前日まで実施を悩んだが、とりあえず上高地まで行ってみることに。前日、涸沢まで行くつもりで、息子に、1日目に6時間歩いて涸沢に泊まるか、1日目は横尾に泊まり2日目8時間歩いて上高地まで戻ってくるかを聞いたところ、1つめの案で行くことになった。8日6時に出立。道中はひどい雨だが、8時にあかんだな駐車場に付いたときは雨も上がり、アドバイザーがいる自動券売機で切符を買い、バスターミナルでトイレ(100円)やレインコートとスパッツの装着を終え、9時半に上高地を出発。僕としては久しぶりの上高地。山小屋泊で穂高を回った時以来か、裏銀座から下りてきたかもしれない時以来かで、30年ぶりくらい。

久しぶりの上高地だが、平地が長い(3時間)!そしてテント(30年前の)が重い。そして防寒着も重い。星空を撮るために腹側に付けた大きなカメラバックも重い。二人ともそれに参ってしまい、1日目は横尾までになった・・・。上高地はちょこちょこと紅葉しているが、涸沢でピークという時期なので、上高地はまだまだ。白樺も唐松も青い。カツラ、トチノキなどが黄色くなっている。徳沢園の周りが一番きれいという他グループの会話も聞こえた。

今回の実験的取り組みとして、固形アルコールコンロを持って行ったこと。予備として通常のバーナーも持って行った。初回の使用は徳沢での昼食。防水マッチで火を付けようとするが風で消されて何本も浪費する。火(マッチ)の角度と固体燃料との距離が取りづらい。2回目はちょっと慣れた。固形燃料は小さめの2つで水600ccが沸騰する感じ。

テントを張って、一眠りし、晩ご飯を食べて、薄暗い中を写真を撮りながら散歩して、小屋でお土産を探す息子がやたらとビールを勧めてくるので、ビールと息子のロイヤルミルクティー、つまみにアーモンドチョコを買って室内でだべる。もう涸沢まではあきらめるかという話をしていたが、そこで出た案として、息子は留守番し、僕だけ涸沢を往復してくるというのがあったが、息子がヒマすぎると言うので却下となった。

夜中の寒さはひどい物だった。8時頃に就寝し、目が覚めたのでもう朝かと思い時計を見るとまだ11時だった。カメラの温度計測機能では6度だった。学生時代の部屋の温度と同じくらいだが、布団の厚さが違って寒い。息子が寒がらないか心配で、その後はちょこちょことしか眠れなかった。息子も寝袋の中で丸まっていたが、目を覚ますほどではなく、僕は足と尻が冷えて眠れない。セーター、ズボンにレインコートを重ねて、3シーズン用の化繊シュラフなのだが、僕には不十分だった(息子の心配と寒さの両方が原因)。ダウンジャケットは息子のシュラフに掛けてしまっていたが、それを使っても下半身の寒さは解消できたかどうか・・・。

4時5時ごろには、テントを置いて涸沢に向かう人が動き出したが、僕は寝不足なので7時頃から始動し、のんびりご飯を食べて、テントをたたみ、8時半に出る。9時半の徳沢ではピザを食べご機嫌になり歩き始めたが、どうも横尾から徳沢までの間に、たたんで僕が持ち歩いていたポールの先端1/3を落としたみたいで、なぜか息子がふてくされて、そしてなぜかすごいスピードで歩き続けた。

上高地に着き、「富山の温泉が半額になる本」に載っていた上高地温泉ホテルまで温泉に入りに行く。車に乗ってから温泉を探すのもありだったが、上高地で温泉に入る機会もなかなかないと思って。気持ち良いのは良かった。しかし2時頃に脱衣所で服を着ているウチに雨が降ってきた。降り始めるのは3時頃かと勝手に思い込んでいた。僕は上下レインコートを着ていたが、下だけレインコートの息子用にカサを1本買い、荷物を置いた河童橋まで20分歩き、バスターミナルに到着。さすが登山装備なので、体はほぼ濡れなくて良かった。あかんだな行きは人がすごく並んでいて、雨の中を並びたくもないのでのんびりターミナルの案内モニターで遊んだり、アンケートに答えたり、食堂で山賊焼き定食を食べたりして、バスに乗ったのは16時の便。2時間の車内では、息子も眠らず、神岡でコーヒーとミルクティーチップスター(トリュフ味)を買い込んでつまみながら、家の近くで天丼とミニそばを買って無事家に到着。

費用

  • ダウンジャケット 18000円
  • ダウンシュラフ 32000円
  • ザック15000円
  • モバイルバッテリー3000円
  • バス(大人1人、子供1人)約3000円
  • テント(大人1人、子供1人)3000円
  • トイレ300円ほど?
  • ビール・ジュース・チョコ1000円
  • 横尾クリアファイル300円(高精細航空写真で、明神から横尾、涸沢カール、穂高連峰が一望できけっこう良い)
  • ピザ1500円
  • 温泉大人400円、子供400円
  • かさ500円
  • 山賊焼き1500円

出発直前のチェック項目

  • マスク
  • 山岳保険
  • 鼻の薬
  • モバイルバッテリー
  • 地図
  • ビニール袋(防水用)
  • パン・牛乳

持って行って良かったもの

  • カイロ

次回は必ず持って行きたいもの

  • 中綿入りズボン(アウター)・・・冬の犬の散歩用にも使える
  • 冬用シュラフ
  • 新テント
  • 新ダウンジャケット

新しく軽いテントを買おう。シュラフも小さくて暖かいのを買おう。コンパクトな防寒着は欲しい。必要最低限ではなく、1枚余裕あるくらい欲しい。来年も10月初旬に3連休がある。もうちょっと気候が良いことを願い、道具をそろえて再度涸沢紅葉にチャレンジだ!

息子は山で挨拶したり話しかけてもらうことが好きなようだ。