一年目の冬

ほんとの一人前はどれ?

親を失って一人前 も含めるべきか。あまり悲しいことは含めたくないが、実際には辛く悲しい経験によって人は成長していく。しかし僕の場合はあまり変わっていないように思う。亡くす心の準備はしていたからかもしれない。「悲しみを感じなくなる」というのが成長だったら寂しいことだが。

母が一人暮らしになって半年が経つことになる。2週〜3週に一回は、富山から山梨に通うようになったが、最初のころは父の最後の様子を何回か聞かされた。最近も「朝5時頃ふと目が覚めて、見に行ったら、顎がコックンコックンと動いて、声を掛けても返事は無く、6時前に喉仏がストンと下がって、」という何度も聞いた話を「うんうん」と聞く。

亡くなる数日前の話では、訪問入浴の日の朝に「体が猛烈に痛い」と言って急遽断ったり、父が「はし、はし」と言うので、母が「おはし?」と持ってきたら、父は手に取って口に運ぶ動作をしたあと首を振り、どうも「足」のことだったという話も聞いた(コントみたい)。二人の間では「家族みんな幸せだったよ」という話もされたという。

半年で、不動産や預金の相続、様々な自動引き落としの変更、毎回の草むしり、不用品の処分を行った。今後は、

  • ケーブルテレビ解約の検討
  • ガスコンロ(20年使用)の交換
  • カーテン(20年使用)の交換
  • 庭の雑草対策(除草しやすいように)
  • 不要品の処分

だろうか。