ふるさと



僕が論語に興味を持ったきっかけは、学生時代にラジオの深夜放送で、孔子の弟子が「・・・それは人から故郷を奪うのと等しいことでしょうか」とかいう質問を孔子に投げかけた、というのを聞いて、この人たちはそんなことを考えている人たちなのか、とびっくりしたことにある。故郷が無くなるというのは想像できないことだが、実際に奪われつつある多くの人がいる。僕自身も、子ども時代を過ごした町が帰る度に変わっていくことに寂しさを感じる。故郷があること、故郷が無くなることは、一体人にどんな影響を与えるのだろうか。

ちなみに最初の孔子の弟子の質問は、その後論語をかじってみても見つからないのが不思議。