5歳児の運命論



上の子達は、最近よく「どうして私たちはパパとママの子供に生まれたのか」というようなことを聞く。決して否定的な意味ではないと思うが、出自の謎というか運命について漠然と考えているのかも知れない。

また「人間に生まれなければ良かった」とも言う。例えば、

「鳥なら良かった」「空飛べるから」。

「恐竜なら良かった」「食べられないし、鳥になるし」。恐竜が鳥に進化したことを知っている。

「魚なら良かった」「陸に上がらなくて泳いでいられるから」「でも食べられるのはイヤだ」「サメは食べられない?」「エイなら良かった」。魚の図鑑でエイの腹側を見て「かわいい〜」と言っている。

食べられる生き物はイヤらしい。死への恐怖とも言える。そう言えば「死んじゃったら悲しい」「死ぬと目を閉じるのか」というようなことも聞かれる。

「ママのお腹に入らなければ良かった」と言ってママに怒られたらしい。