無事生まれた!



10月16日、予定通りの帝王切開で、無事2人の女の子が生まれた。体重は2200と2300。エコーを使っての推定では2500あるかもと言われていたが、それよりは少なかった。しかしそんなことは関係なく、とても元気で、たまに動き、たまに泣き、穏やかに眠る、ほんとうに可愛い子供たちが生まれてくれた!

以下は子供たちに贈る言葉

二人の赤ちゃん、誕生おめでとう。お母さんは、本当によくがんばった。お父さんは励ますことしかできなかったよ。お父さんには分からないたくさんの苦しさ、辛さ、痛さを乗り越えて、無事君たちを生んだお母さんに、お父さんは感謝したい。でも赤ちゃんたちがお腹の中にいたことは、ただ苦しみだけがあるんじゃなくて、二人が動くのを感じたり、なにより二人がお腹の中にいるということが、お母さんにはこの上ない幸せだったみたいだよ。

お母さんは2007年10月16日火曜日に、帝王切開の手術を受けて、二人を産んだよ。夕方4時半に手術室に入ったよ。それまでお父さんと、お母さんのお母さんとお姉ちゃんが、病室で励ましていたんだよ。12時半からは点滴を打って栄養を補給し、その前から絶食していたみたいだ。大変だね。手術室に入ってからは、お母さんはお医者さんと看護婦さんに囲まれて、お父さんたちは部屋の外で待つしかなかったんだよ。麻酔を腰に打って、お腹を切って二人を取り出すんだ。麻酔は麻酔科の専門医が、切開はお母さんが信頼している楠田先生がしてくれたんだ。それでもお母さん、不安だったみたい。怖かった、って、生んで病室に戻ってきてから泣いていた。でもその涙は、二人を無事産めたうれしい涙だったのかも知れないね。手術室に入って、30分たって、1時間たって、ようやく6時にお父さんは二人に会えたよ。よく「感動で泣く」って言うけれど、パパは泣かなかったよ。「すごい、よくがんばって出てきた、大丈夫だ」って二人をしっかり見ていたよ。お父さんは二人の将来がすごく楽しみなんだ。こうして誕生して、これからいろんなことを体験して、成長して、一人の人間になっていくのが、すごく楽しみなんだ。

生きるのは楽しいことばかりじゃない。二人には楽しいことをいっぱい経験させてやりたいけど、そればかりでは、強い人間にもならないし、人生の本当の楽しさも分からない。だから人生においては悲しいことや辛いことも体験しなければならない。お父さんにとって、二人がそんな経験をするのは辛い。守ってやりたい。だけど二人を弱い人間にはしたくない。どこでも生きられる強い人間にしたい。だから、いろんな人間、いろんな価値観、いろんな感情と接して、その中で自分を磨いていって欲しい。お父さんは二人がいろんな経験ができるように手助けをするんだ。

二人はもしかして、生まれたことを後悔するかも知れない。お父さんとお母さんにとって、それはとても辛いことだ。人間には、子供を産まないという選択肢もある。可愛い子供が欲しいから、という親のエゴで生まれたのだとしたら、子供はたまったものじゃないよね。お父さんとお母さんは、二人の人生に責任を持つよ。いつも二人の味方なんだよ。君たちが辛いとき、お父さんとお母さんはいつでもそばにいるよ。それが親の責任だから。その覚悟があるから二人を産んだんだよ。

とにかく二人が無事生まれてきて良かった。集中治療室にも入らず、母子同室ができるなんてすごいことだよ。お母さんも、38週まで二人をお腹の中で守り、点滴もせず、ほんとに立派だよ。今は何かに感謝したい思いで一杯だよ。お父さんとお母さんは、二人のために働いて、ご飯を作って、楽しい家庭を築けるようにがんばるよ。二人が「お父さんとお母さんの子供で良かった」と思ってくれますように。二人の人生が、豊かで、愛と幸福に満ちたものになりますように。