不景気で資金繰りも厳しいこの頃だが、恒例の家族旅行ぐらいは楽しくやりたいということで、二泊三日の熊本旅行（熊本率、高い）に出かけることに。
今回はフェリーで島原から熊本に渡り（だれかが船に乗りたいと言っていたから、あるいは下の子に車が船に乗るところを見せたかったからという理由で）、御船（みふね）町で化石を掘り、熊本城北側の温泉施設に泊まり（三回目）、三井グリーンランドで珍しく遊園地で遊び、植木温泉に泊まり、星野村か八女の茶畑を通過しながら鳥栖のアウトレット（いつもの）でシメる。
ところが2日前からさ〜が風邪を引き、他の人にも（自分も含む）うつったらどうなるんだと恐々としながら、奇跡的に見かけ上は全員健康な状態で出発日を迎えた。10時15分の熊本フェリーに乗るために8時に家を出る。フェリーは新しい高速フェリーで乗船時間は30分しかない。子供たちが飽きる暇も無く（カモメにかっぱえびせんを投げ与えたりして）、ノリ養殖の竿を見たりしているうちに着いてしまった。
そこからはほぼ直線状に御船町を目指し、まず恐竜博物館（リニューアルされたみたいで立派だった。町おこしのためにかなり力を入れているみたい）を見学し、化石掘り現場までの道順も教えてもらい、昼ご飯を食べてから、咲き始めたサクラを見ながら30分ほど走って採掘場に到着（途中道を間違えた）。
思っていたより狭い場所で、そこらへんの公園くらいの広さしか無い。持参したタガネと金槌、子供たちはゴーグルもして、石を割り始める。と言っても、大きな石をコツコツ割るのでは無く、すでに割れて転がっている10cmほどの石をさらに細かく割って、中に何か入っていないか調べるのだ。大きな石など、タガネと金槌で割れないのだった。アンモナイトや歯の化石が出るわ、出るわ、と思いきや、なかなかそれらしきものも見つからない。目をこらせば、1cmほどの二枚貝や5mmほどの巻き貝がある。1時間ちょい掘って、めぼしいものは新聞紙で来るんで家で精査することに。4時前に出立して、熊本城を目指す。
宿泊先は「城の湯」。宿泊付き温泉施設で、今回で三回目。以前、子供たちが泊まりたがっていたベッドが４つある部屋を予約できた。案の定、子供はベッドを飛び回り、やがて着地に失敗して脚をすりむいたりしていた。夜ご飯は以前感動した「孫三郎」を考えたが、居酒屋で熊本の肴を楽しむことに。馬のたてがみや、一文字のぐるぐる（結んだネギに酢味噌）、焼き鳥など。子供たちはチーズフライで満足した様子。温泉はせっかくなので家族風呂を2割引で借りて、1時間で慌ただしく入る。
翌朝は、僕と下の子で朝風呂を浴び、おにぎりやパンを食べ、8時半には熊本城に行くことに。せっかくサクラが咲いているから寄っていくことに。天守閣のてっぺんから下を覗くのはかなり怖い。そこからドクターヘリが飛び立つ様子も見られた。子供たちは駐車場を借りた稲荷のおみくじが一番楽しかったようだ。そういうのが気になりだす年頃かな。
そこから一路、熊本北端のグリーンランドへ。3号線は混雑していたが、渋滞の表示が出ていた田原坂脇の道に入ってもスイスイ流れて、12時頃にはグリーンランドへ。初めてである今回は3000円の回数券を買って様子をみることに。とりあえずご飯を食べて、上の子たちはメリーゴーランド、みんなで周回バス、僕以外の4人でテントウムシのコースター。2時から仮面ライダーショーを見るため、とりあえず僕と下の子で席取りに行ったが、ゆったり座れた。下の子は仮面ライダーとか見ているわけでは無いが、幼稚園で覚えてくる「へんしん！」とか「かめんらいだーどらいぶ！」とか格好良く叫んでいるので、ぜひ見ることに。これまではプリキュアショーだったが、仮面ライダーはテレビと同じ三次元なので、あまり違和感が無い。ワイヤーアクションがあって、なかなか楽しめる。その後チュロスを食べて、水鉄砲で的を打つ乗り物、最後にエジプト風コースター（クーポンは1500円分くらい買い足した）。特に最後のコースターは、回数券を使い切ったということで、係の人がやさしくしてくれてうれしかった。また行こうという気になる（今度はフリーパスもやむを得まい）。最後に下の子のお土産にと（上の子たちは自分のお小遣いで選んで買った）、仮面ライダーグッズを買うことになり、嫁さんがくじを掴むのはどうだと言うので、僕はあまりそういうのは好きでは無いのだが、下の子が苦労して掴んだのがなんと特等で、そういうくじが本当に入っていることに驚いた。商品は子供が自分で選んでトミカを積んで走るプラレールみたいなのにした。
5時頃には宿に着いてのんびりしよう、という計画だったが、グリーンランドを出たのが4時前で、植木のホテルには6時前に着いた。ルートの予習不足で、ショートカットできたはずなのに、遠回りをしてしまった。植木温泉の「桐の湯」は、こぢんまりしたホテル。夕食前に入った温泉は、透明ながらぬるぬるの泉質。食事は、いつもホテルの食事が多くて苦しいので、少なめコースというのを頼んでいて、それでも十分すぎるほどの量で満足だった。アワビは生まれから2度ほどしか食べていないけど、歯ごたえ良いものだなぁと改めて感じる。前日の居酒屋で惹かれたけど頼まなかった馬のサガリ（あばらに付く肉）を石板焼きで食べられたので良かった。
