お手伝いカード



去年の冬に「がまんカード」というのを作り、おやつを買いたいやら、何か食べたいやら、暴力振るったりやらを親が注意して我慢できたらはんこを押す、はんこが貯まったらお小遣いになる、という「間違ったしつけ」と言われそうな仕組みを作り、結果としてガンダムのプラモデルを買ったという過去に味を占めてか、何週間か前から「お手伝いカード」を作ってと言われてきた。「がまん」ではないのはお兄ちゃんになったからで、ではお手伝い何ができるのとなると、お姉ちゃんがしている風呂掃除は3人ではぶつかって掃除できないし、かと言って1人でもできないし、つまりやれるお手伝いが無くて先延ばしになっていたのだが、せっかく芽生えたお手伝いの熱意をもみ消してはいけないとおもい、一念発起して先週末に作った。

お手伝いの内容は、「箸並べ」「洗濯物畳み」「テーブルふき」「おもちゃ片付け」「シークレット」の5種類とし、それぞれの項目に対しスタンプを押せる空欄を用意して、「今日は洗濯物畳みとお片付けができたらか、それぞれにスタンプを押す」という仕組みにした。さっそくちょろっとお手伝いしてはスタンプ押せと持ってくるので、スタンプは一日の終わりに、ということにした。そしてスタンプいっぱいになってもいくらもらえるかは決めていない。

姉たちに「えらいね」と言われたところ、「ありがとうの代わりに、お金・・・」というようなことを言ったので、「そうじゃなくて、みんなのためにお手伝いをして、おまけとしてのお小遣いでしょ」と軽くたしなめたら、「そうだった!」と笑っていた。

お金で我慢やお手伝いを誘導するのは、もしかしたら悪い動機付けなのかも知れない。しかし行動を改善するきっかけとするための約束ごととしてだけでなく、お金のためでもあり、しかしそれだけのためでは無いということを知ってもらうために、まぁ許されることなのでは無いだろうか。大人だってお金のために働いているんだし。