佐賀竹崎ガニ&福岡マリンワールド旅行、お花見



25日から27日まで年度末の家族旅行に、翌28日は大村にお花見に行ってきた。今回の旅行は直前まで日程を決めあぐね、当然ながら宿も直前まで決めあぐね、もうどうでもいいよ、と思いながら決定された感がある。当初の案は、福岡に行って、マリンワールド(水族館)行って、子供たちを新幹線に乗せてやりたくて、温泉行って、イチゴ狩りもしたいな、というものだった。しかし博多近辺にはなかなか温泉がない。最初に考えたのは原鶴温泉だった。博多まで電車で行って、レンタカーで原鶴温泉やイチゴ狩りをするというもの。しかしこの案はぽしゃった。福岡という近場なのにレンタカーを借りるというのが、自分の中でちょっと納得できなかったのかもしれない。どこに泊まろうかと「じゃらん」をめくりながらたどり着いたのが佐賀の「蟹御殿」。竹崎ガニも旬に入りつつある時期で、「もう予約取れないだろう」と思ってHPを見ると平日なら空いている。もともと平日にのんびり行こうとしていたので、25日木曜日を予約。その後、24日に博多に行くか、26日に博多に行くかで大いに悩む。決められないまま旅行の週に突入すると、水曜日は天気が悪い。決して外で遊ぶわけではないが、やっぱり晴れてるほうが気持ちが良いだろうと言うことで、26日に博多に行くことに。宿は嫁さんに丸投げして決めてもらった。

  • 25日 長崎から蟹御殿へ

 蟹御殿は佐賀といっても長崎から県境を越えてすぐのところにある。もちろん車で行く。そして博多へは諫早に車を置いて電車で行くという変わった行程だ。でも半分が車だと、荷物は車に置いておけたりするので、電車旅行中の荷物が少なくなる。まぁ良いじゃないかと、のんびり長崎を出発。最初の予約では、前日に博多に行くかも知れないので5時にチェックインとしたが、博多が後日にずれたので、3時からサービスの貸し切り風呂に入るように前日に連絡した。12時頃に家を出て、お昼ご飯は多良見のうどん屋さんで食べ、実は僕は体調がいまいち優れなかったので、そこからは嫁さんに運転してもらい、子供たちはじきに寝息を立て、僕も眠たいけど寝られないという、ぼーっとした状態で、諫早駅を通り過ぎ、諫早湾の北側を佐賀に向かう。1時過ぎに多良見を出て、2時過ぎには現地に着くというナビの予想。途中Aコープでおやつを買ったり、いったん蟹御殿を通り過ぎて竹崎城まで足を伸ばしたりして時間をつぶし、3時ちょっと前に蟹御殿へ。電話でも感じたのだが、この宿は従業員さんの対応がとても良い!みな丁寧で朗らかで。駐車場に入れば迎えに来てくれるし、ウェルカムサービスも卒がない。館内は和モダンというのだろうか。大きくはない建物だけど、おしゃれだ。部屋からは諫早湾を挟んで雲仙がよく見える。海も静かな感じで良い。海側の壁は一面ガラスで、とても開放感がある。12畳の部屋に二人がけソファと高さのないセミダブルのベッドが二つ。これなら子供たちと寝ても窮屈じゃない。

f:id:U_S_K:20100325151435j:image:rightとにかくまずは貸し切りの露天風呂に。「石小丸」という丸い湯船に小石が貼り付けられたお風呂。貸し切りの離れに着いたら内線をかけろと言うことで付いてすぐにかけると、「それでは今から一時間」と言う。3時からの予約だったが、なんやかやで離れに着いたのは5分過ぎ。でもそこから1時間というのだ。感じ良いなぁ。体を洗うのは食後にゆっくり入る時にして、貸し切り風呂ではのんびり過ごす。サアが「蟹さん」というので見てるところを覗いてみたら、コンクリに埋め込まれた石がカニの形に配置されていた。けっこう分かりにくい形だったのに、想像力が付いてきたものだと感心する。

お風呂から出て、休憩所でサービスのソフトクリームを食べる。出かけるたびに、ソフトクリームやらアイスクリームやら食べてるけど、肥満にならないか心配。休憩所に置いてあったマッサージイスでアスレチックをしている。売店のUFOキャッチャーの赤いパンダを欲しがったが、「お金持ってないからまた夜に」と説得して帰る。最近は話して説得すれば聞いてくれることが多くなった。意味が分かっているかは不明だけど。

夕食は6時半から食事処の半個室で。行ったら結構な人が食べ始めていた。竹崎ガニがメインだけど、それも茹でガニ、焼きガニ、カニご飯と、3種も出てくる。白ワインのハーフボトルを頼んで、サービスの芝エビ素揚げや前菜を楽しむ。そしていよいよ茹でガニ。なんといっても内子を味わう。しかしこれ、僕にはちょっと濃厚すぎる味(風邪気味というのもあったかもしれない)。一人一匹はちょっときついなぁ。焼きガニも一匹だったらどうしようと思っていたら、半匹で助かった。竹崎ガニはワタリガニなので、一番後ろの足が泳げるようにオールのようになっていて、その付け根の筋肉がたっぶりで食べ応えがあった。竹崎ガニは初めて食べるので内子の味に動揺したが、そのつもりで食べに行けば存分に楽しめると思う。味噌汁のアサリも大きくてキレイな貝で気持ちよかった。カニご飯は、満腹なのにちょびちょびと何回もおかわりしてしまった。南部鉄器の釜で出てくるのもすごい。

食べ終わって帰ろうとすると、食事処前のキッズスペースにトトロのDVDが置いてあって、フロントに言って借りていくことに。ポニョにもはまっていたし、トトロはよく行くスーパー銭湯のキッズスペースで流れていて、子供たちは断片的に見ている。是非通して見せてやろうということで。部屋には壁掛け式の薄型テレビ(40型くらい?)と、DVDプレーヤー(正確にはPS3)、あとiPodが差せるステレオセットもあって、部屋に通された時には音楽が流れていたりした。トトロは半分をまず見てお風呂に入りにいった。赤いパンダは1つしか取れずにお金が尽きたけど、帰ろうとしたら従業員さんがサーピスしてくれた。うれしかった。出てからトトロの残りを見た。飽きることなく見ていた。そしてすんなり寝た。赤いパンダは気に入っているみたいだ。僕の体調も良くなっていた。

  • 26日 諫早から博多へ 新幹線に乗る モツ鍋食べる

f:id:U_S_K:20100326093508j:image:right朝ご飯は食堂で。食事後、海に面した小さな庭でシャボン玉を吹いて遊ぶ。この日のために、クマのお腹を押すと輪っかが出てくるシャボン玉をおもちゃ屋で買っていたのだった。車だと気軽に荷物を持って行けて良い。本当は子供たちがクマを吹いて遊ぶはずだったが、まだ難しいようで、親が吹いて、子供がシャボン玉を追っかけることに。

チェックアウトし、諫早駅へ向かう。30分ほどで着いてしまった。車は駅南西にある指定駐車場にとめて、特急利用の割引を受けることに。子供たちは駅で降ろして、僕だけ車を停めに行く。駅で合流したら子供たちは号泣していた。仕方なくミスドでドーナツを買って電車に乗り込む。2席の指定だが、4席使わせてもらう。朝まで泊まっていた蟹御殿が右手に見えたりもする。子供たちは、どうなのかな、車窓を楽しんだと言えるのかな。先日幼稚園でもらった紙の指人形で遊んだりする。決してのんびりした電車の旅ではなかった。

博多駅に着く。ベンチで休もうと思ったが、この駅ベンチが無い!博多口の二階にオマケ程度にあるだけ。子供がウンチをしたり、オムツを換えられるトイレを探し回ったり、探し出したら中に入ってるヒトがなかなか出てこなかったり、イライラした。その間に嫁さんが新幹線に乗って博多南駅に行く方法を駅員さんに聞いて、荷物(小さなキャリーとショルダーバッグ)はロッカーに入れずに新幹線に乗る。残念ながら博多南行きは「こだま」ばかり。4列シートだし、あまり新幹線に乗っている気分はない。でも子供たちもまだよく分かってないし、むしろ南駅について、新幹線が居並んでいる光景が新鮮で、子供たちも喜んでいた。南駅でぶらぶら15分ほど過ごして、またこだまに乗って帰ってくる。

博多駅で、ホテルに向かう前に明日のマリンワールドのチケットを、バス会社のカウンターで買うことに。フェリー乗車券とセットでお安いと言うことを嫁さんがネットで調べたからだ。僕とホーで、キャリーを持って買いに行ったのだが、カウンターに並んでいるとなぜかホーが号泣。抱っこしても説得しても聞き入れてもらえない。偶然知り合いにあったりして恥ずかしい。でもまぁチケットを手に入れて嫁さんと博多口で合流すると、サアは寝ていた。

ホテルは筑紫口なのだが、もうヘトヘトでそこまで歩いていけない。博多口からタクシーに乗る。嫁さんのチョイスでレオパレスホテル。どこかの賃貸アパートみたいな名前だなと思っていたら、敷地の一角にその代理店が入ってる。部屋は普通のツインルーム。子供たちとこういう部屋に泊まるのは初めてで、僕は和室が良いんじゃないかと探し続けたのだが、嫁さんのお眼鏡にかなうものはなく、「もう決めて」と丸投げした結果がこのホテルだったのだが、キレイでとても良かった。スーパー銭湯の入浴券も付いてる。

部屋にあった観光ガイドで、周辺のモツ鍋屋を調べて出かける。ホテルから200mほど歩いたかな。モツ鍋は美味しくておかわりした。子供たちもちょっとだけモツを食べた。割高な料理も頼んだため、というかモツ鍋は基本的に高くて、トータル8000円になったのは、我が家の子連れ外食にしては高い方。

その後スーパー銭湯「万葉の湯」へ。なんでも、湯布院と武雄の湯が運ばれて来ているらしいが、すごい輸送料がかかるんじゃ・・・?でも僕は武雄の湯しか見つけられなくて、女湯が湯布院か、なんて思っていたら、どうも露天が湯布院のゆだったらしい。空いていて、のんびりとサアと湯に浸かる。サアが背中を流してくれた!湯上がりに僕は座敷の休憩所でビールを飲む。嫁さんが出てきて、子供たちと1階のプレイルームに行った。そろそろ帰ろうかとプレイルームに行ってみると、漫画がいっぱい置いてあったりボールプールがあったり、ゲームセンターがあったり、仮眠室があったり、のんびりできそうな場所だ。でも嫁さんが、100円だと思って実は300円の名前シール製造器に引っかかったり(当然、二人分作らざるを得ない)、そのシールを帰る前のどたばたで置いてきてしまったり、後味が悪かった。帰りはタクシー。ぜいたくだ。

フェリーの時間に合わせてホテルを出る。嫁さんだけ荷物を駅のコインロッカーに預けに先に出て、僕は子供たちとのんびり歩いて駅に向かう。筑紫口からタクシーに乗る予定だったが、嫁さんは駅で弁当を買ったりしていたのでなかなか合流できず、タクシーに乗り込んだら結構ぎりぎりの時間。博多口まで回ったころに、運転手さんに「埠頭に○○分に着きたい」と告げると、がんがん飛ばしてくれ、無事数分前に到着。わずかなおつりはチップとして取ってもらう。

船は、子供たちは何度目だろうか。去年の2月の熊本旅行で、行き帰りのフェリーと、柳川の船。そして今年の夏のハルシュタットの船。考えてみれば良く乗っているな。でも今回もやっぱり楽しいみたいだ。電車よりも楽しんでいるのは、やはり海の上だからか?「ポニョいるかな」なんて会話をする。

f:id:U_S_K:20100327105927j:image:right水族館に入る。メガマウスザメの液浸標本がお出迎え。案の定というか、土産コーナーに捕まりかける。その脇にベビーカー貸出所が。一台300円で時間無制限ということで、2台借りることに。やっぱりまだまだ必要だった。イルカ・アシカショーの時間を調べ、早めに見ちゃおうと館内巡りは後回しにして会場でイス確保。アシカショーはストーリー仕立て、イルカショーは大技連発で、さすがは福岡の水族館!ベビーカーを隅っこに置いておいたら、ハトの糞が落ちていた!チンアナゴ、ウミガメ、タカアシガニコウイカ、そして大水槽前では長時間を過ごし、休憩室でお昼ご飯。それからラッコを見たり、アザラシを見たり、イルカショー水槽の地下に行ったり。最後に土産物屋では、サアがぬいぐるみを好き放題にカゴに入れていたのがかわいかった。当然すべて戻した。お土産は、チンアナゴのマグネット2つ、子供たちとお友達用のイルカの指輪、そして出口にあった日本の水族館で飼育している動物のガチャガチャ(僕用)。

博多二日目は、ほぼこの水族館だけでのんびり過ごした。船とバスを乗り継いで博多駅に戻ったが、バスに乗ったとたんに子供たちが爆睡し、子供を抱えて荷物をロッカーから出し、ホームまで行き、というのは結構きつかった。汗かいた。電車に乗るとまた目を覚まし、やはり落ち着きがない。そもそも車で来なかったのは電車で休むためだったのに、ぜんぜん休まらない。諫早駅に帰り着き、車で家に向かう途中、浜勝で晩ご飯を食べて家に着いた。




  • 翌日、花見へ

f:id:U_S_K:20100328162250j:image:right旅行帰りでくたびれきっているのに、いつ散ってしまうか分からないからと、翌日に花見へ出かけることに急遽決定。我が家の花見は大村公園と決まっている。子供たちを出産した時に知り合った双子家族にも偶然であったり、ホーがお面屋さんにトラップされたり、楽しい花見だった。しかし今年の桜は長持ちして、いそいで行く必要はあまりなかった・・・。