節分



昨日からようやく育児支援センターに出かけた。なにしろ昨日は節分。イベントがあるらしいからなんとしてでも行きたかったみたい(嫁さんが)。親として期待するのは、怖い鬼が「良い子にしてるかー!?」と子供たちを問い詰め、子供たちは泣き叫びながら「良い子だよー!」と改心すること。つまり「なまはげ」のようなヤツだ。僕は子供のころ、ほんとに秋田に生まれなくて良かったと思ったモノだが、親になったらそんなむごいことを望んでしまい、子供が不憫だ。

で、センターのイベントだが、なんと鬼は出てこなかったらしい。去年、子供が泣いてしまって、その影響かと勘ぐる。親たちは鬼に期待していたみたい。

というわけで、嫁さんから「鬼、現れず」の連絡を受けた僕が、仕事から帰って、家に入る前に、鬼のお面をかぶって窓から子供たちを脅かすことに。

家に帰ると、ポストにお面が。職場にあった赤いリュックを腹側に背負ってちょっと赤鬼っぽく。手は軍手(黄色いけど)。で、台所の窓をドンドンと叩いて、磨りガラスから鬼の顔を覗かせてみる。家の中から、嫁さんのわざとらしい悲鳴が。嫁さん窓を開ける。どれだけ子供が驚くか楽しみだったのに、開けてみたらセンターでもらった髪のバッグに豆やらお菓子が詰められたのを「これ、もらったー」と見せに来ようとする。どうもばれていたらしいけど、とにかくこの場だけでも鬼になりきり「良い子にしてるか?」「お母さんを困らせてないか」「これからも良い子か?」と問答をして退散。その後、5分ほど外をぶらついて、家に入り、鬼が来たことを聞いて(やっぱりあまり怖がってない)、豆まきをして鬼を追い払う。

超常的、非科学的なモノが軽視されている昨今、それが自然破壊や人格軽視にも繋がっていると考えられなくもない。無用に怖がらせるのは良くないだろうが、悪いことをすればどこからともなく罰が下るというシステムに触れるのは悪くないと思う。

ちなみに、我が家では「あむおじさん」というのが、悪い子を連れて行ってしまう役柄の架空の生物(人間?)なのだが、どうも「あむ」というのは「あも」が正しいらしく、「あも」とは長崎弁で「おばけ」を意味する「あもじょ」のことらしい。