バルーンフェスタ

日曜日に思い立ってバルーンフェスタに行った。すごい人だろうという先入観により、家族5人で行く気にはなれないが、ちょうど妻と子二人が実家に帰り、上の子一人だけ長崎に残ったので、身軽に行ける気がして行くことにした。この週末は暖かく、午前中はのんびりして、午後12時から出発することに。諫早から高速に乗り、多久で降りて、会場隣接の有料駐車場(1000円)に着いたのは2時半前。駐車場は混んでいたが、渋滞ほどでは無くゆっくり進んで駐車完了。

初めてスケジュールを調べると、レースは連日朝7時から9時までに行っているようだ。風が弱い時間帯ということらしい。その後は変わった形のバルーンが浮かんだり、モトクロスバイクのショーがあったりして、午後3時から5時までもバルーンが飛ぶ。前の三日間はレースだが、どうも風の影響で飛ばなかったらしい。最終日の日曜は、レースも終わったのでのんびり「キーグラブゲーム」という、高さ8mほどのポールにぶら下がった大きなカギの模型をつかむゲームをする。カギをつかんで賞品がもらえるというゲームなので、選手たちもレクリエーション、エキシビジョン的にやれるので、多少の風なら実施するようだ。それでも開催を議論するブリーフィングの時間は、待ってるこちらもハラハラした。開催決定のアナウンスにはみんな拍手した。

3時になってもバルーンが一気に飛んでくることは無い。たぶんそこから空気を入れ始めるのだろう。あるいは飛び立つ場所を決めるところから始めるのだろう。なぜなら気球は風任せなので、風上から目的地に行くことは不可能。ただ、地表近くと上空とでは風向きが違うことがあるので、地表であらぬ方向に行ったとしても、上空に上がって戻ってくることができる。そんな運任せのところもあり、最初に飛び立つのは風向きを確かめるための犠牲になるようなものなので、みんななかなか飛び立たないようだ。3時半にはポツポツ飛んできて、4時過ぎにはようやくたくさんの気球が浮かぶ状態になる。5時には競技終了で車はラッシュになるだろうから、僕らは4時半には観覧場所(土手の階段)を離れ、飛んでくる気球を見ながら駐車場に向かった。

出店はとても多く、何か買いたかったが、何を買って良いのか分からず、買わず仕舞い。三日月でラーメンと豚丼を食べて帰る。家に着いたのは8時前だった。

上の子一人(ほー)とのんびりドライブできた。子供3人が同時にいると、なかなか一人とじっくり話せない。他の子が割り込んでくるし、他の子を意識して自分の考えが言えなかったりする。10歳、5年生になったほーが、最近考えていること(小学校での女子グループのこと、守護霊、怖い先生、怖い夢(タコやイカの夢)、習字やバレエ、古文の暗記のこと、将来のことなど)をボチボチ聞けてとても良かった。女子として悩みはいろいろあるようだが、男親として、答えを押しつけるのでは無く、考えるヒントのようなものを伝えられたら、あるいは、ただ聞いて頷いてやっていられたのなら、ほーにとっても良い時間になったと思う。

生まれて初めて気球のレースという物を見たが、当たり前とはいえ進路は風任せ。ここまで風任せだとは思わなかった。最初に飛び立ったチームがあらぬ方角に飛んでいき、他のチームに風のヒントを与えるという駆け引きもある。まれにクルクル水平回転する気球があったが、回転によりちょっと進路を変えられるのだろうか。カギの近くまできて、あとちょっとで届くというところでは、体を伸ばしたり、空気を掻いたりしてなんとか近づこうとして、当然ながら近づくはずの無い、物理法則の無情さも味わえる。いろいろ考えさせられる観戦だった。

10月末には下の子とサッカー。11月上旬には上の子の一人とバルーンフェスタ。もちろんもう一人ともどこか行ってのんびり過ごしたい。